目前の事業承継を見据えて、長期的視点で組織改革に挑む
大冷工業株式会社 取締役事業革新担当
大場章晴 氏
愛知県名古屋市に本社を置く大冷工業は、ものづくりを行う企業のサポート役として、工場の空調設備や給排水衛生設備の施工を手掛けてきた。猛暑・熱中症対策に役立つ省エネ空調「クールジェットシステム」なども提供している。
「親父が『入りたいなら、入っていいよ』と軽く言ってくれて。社長になるイメージはできてなかったけれど、そう言ってもらえるなら家業に入ろうと決意しました」
そう語るのは、大学卒業後にフランスへの留学を経て家業に入る道を選んだ、大場章晴 取締役事業革新担当である。
大場取締役は、家業に入ってまず新規開拓の営業からスタート。7年目から経営に携わるようになった。現在は、近い将来計画されている事業承継も見据えて、長期的目線での組織改革に取り組んでいる。
家業に入ってからの成功体験、反省した経験からの学び、“焦らず、着実に組織を変えていく”ための取り組み、そして今後のビジョンについて大場取締役に伺った。
就職活動はせず、いきなり家業に入る道を選んだ
最初の仕事は新規開拓営業。売上1億円を達成できたのは「チームに恵まれたから」
でも、決して個人の力ではなくて、チームの力なんです。工事を受注しているので、売って終わりじゃなくて、施工をしてくれる社員さん、協力会のメンバーが後ろにいてくれるおかげですから。技術面のプロフェッショナルが後ろに居てくれるから、安心して営業ができました。
同世代の味方を作り、長期的目線で組織を変革に導く
自分と同じ気持ちを持つメンバーやお客様、業者さんなどから巻き込んで行って、徐々に変化していく状態を目指したいなと。
中小企業だからこそ、「面白いかどうか」の軸で新しいことに挑戦できる
令和2年度中小企業庁/プッシュ型事業承継支援高度化事業/「ロールモデルのクローズアップ」事業「継ギPedia」より転載
■取材した人
ティム/マスオ型アトツギ
コテコテの理系男子の元ITエンジニアから結婚を機に土建屋アトツギへ華麗なる転身。この選択は正解だったのか...俺たちの戦いはこれからだ!!!