自分の内なる炎は自分の使命に変わっていく

 

まず、アトツギとして挑戦できるきっかけを与えてもらっているということ自体が、本当幸せなことなんだなということを忘れずにみなさん日々努力してほしいなと思います。

そして最後に皆さんに言いたいこと、聞きたいことっていうのは「皆さん燃えてますか」ということです。

 

休日を返上して、ピッチイベントに参加してるんだから燃えてないことはないと思う。その辺の世間一般のアトツギに比べると燃えているんだと思います。でもそれは「外から誰かにきっかけをもらって燃えているものなのか」、「自分でなにかを燃やして、内面的に燃えているのか」で意味が違います。

 

例えば「この車が欲しい」とか「フラれたあの人に振り向いてほしい」とか、これは全部、外部要因です。いざそれを満たすとそこで歩みが止まってしまうから、歩み続けていくためにはずっと外部要因が必要になってしまいます。

 

一方、自分でつけた内なる炎って強いんですね。
ピッチに出て、自分の内なる葛藤を発露する。「なぜこの事業を自分でやらなければいけないのか」ということを、いろんな人にいろいろなことを言われながら、どんどん明確にしていってほしいのです。そこでついた火っていうのは消えることはないし、そこで気付いた自らが解決すべき課題というのは、今後消えることはなく、次第に自分の使命に変わっていきます。

 

ピッチはその手段の一つです。
審査員に何を言われようが、やり切ればいいのです。
そのやり切るきっかけが自分の中の火であり、自分の使命であれば、巻き込める人もきっと多くなるし、どんな辛いことがあってもやり切れるんだというパワーが出てくるはずです。

 

まだまだチャンスはあります。いまを挽回するチャンスがあります。チャレンジすることで、より自分の中の使命はなにか、自分の内なる炎はなにかということを確かめられる。ピッチという、自分に向き合って、自分の内面に宿る炎を言葉にする機会があれば、迷わずに挑戦していってほしい。

 

株式会社サンワカンパニー
代表取締役社長 山根太郎氏
(2021/12/4 大阪府主催アトツギピッチ 閉会の挨拶より抜粋)

 

 

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