【イベントレポート】2022年度「挑戦したい若手後継者のための新規事業開発講座@大阪」

 

2022年9月24日(土)、10月2日(日)の二週に渡り、関西の若手後継者が大阪市内に大集合し、新規事業開発講座をスタート!

(★イベントページ:https://2022atotsugiv-push.peatix.com/view)

 

DAY1:家業へ向かう姿勢、マインドセット!そして経営資源の分析。

受講生の家業業界は、町工場、伝統工芸品、一般鋼材卸売、食肉卸、アパレルなど幅広い業種のアトツギが参加。

業種、地域、年齢等様々な違ったバックグラウンドはありますが、全員が家業承継予定者という点で共通したメンバーが勢ぞろいしました!本講座で大切にしているのは、一発当てるアイデアを作るわけでもなく、家業を伸ばすコツを教えることでもなく、家業に向かっていく姿勢、腰を据えて家業に向き合う長期的な視点、家業だけでない広い視野、高い視座を獲得することを目指すことです。

中小企業の若手後継者の皆さんに、次の10年,20年を能動的に切り拓いていくための考え方を身につけてもらうことが目的です。

 

第一部として、一般社団法人ベンチャー型事業承継代表理事の山野千枝(公益財団法人大阪産業局 フェロー)より、ベンチャー型事業承継の考え方や後継者の優位性について説明。その後は、参加メンバーの自己紹介&創業ストーリー発表!講座の一体感が高まりました。

 

第二部は《ケーススタディ》講師:株式会社友安製作所 代表取締役社長 友安啓則氏『下請けからの脱却、製造業への回帰』

友安製作所は小さな町工場から、3万8000点を超える暮らしに関わるアイテムを自社プロデュース。ものづくりだけでなく、カフェ、工務店、レンタルスペース事業まで手がける多角化成長企業です。

講義では、元々はカーテンフックなどの線材加工品の製造・販売を手掛けていた同社が、今の事業展開に至った考えや、従業員とのコミュニケーションの在り方、また、家業に戻ることを先代に断られた友安さんが、認めてもらうため結果的に行うこととなった日本全国営業などこれまでの歩んできた道について語っていただきました。

 

DAY1の最後は、一般社団法人ベンチャー型事業承継 事務局長 大上による「事業機会発見のためのワークショップ」

グループディスカッションを中心に「自分らしさ、社会の流れ、家業の経営資源、市場機会」など様々な角度からアトツギ自身と家業を分析。

苦手意識を持っている新規事業に対して、どうアプローチするのか、何から考えていくのかを学んだ受講生達は一つ武器が増えたと話していました。

 

DAY2:家業の経営資源そして自分の関心から考える事業アイデア発表

二日目は、事業構想大学院大学の特任教授であり、株式会社電通 ソリューション・デザイン局 事業共創グループ統括/チーフ・ビジネスディレクターの小宮 信彦氏に講師となって頂き、DAY1の分析結果を基に考案した新規事業アイデアを発表しました!

 

 

 

今回の講座は新規事業アイデアを一人5分ほどで発表し、小宮先生、同じアトツギである受講生がフィードバックをするものでした。

収益化が見込めそう、アイデアが優れている等の話だけではなく、なぜ取り組むのか、世の中の流れ、考えたアイデアと似ているビジネスモデルを解説し、

本事業について改めて考えるみるなど、ケーススタディに近い時間も多くありました。

また、普段、外で話すことのない家業の話、事業、今後どうしていきたいかをクローズドな空間だからこそ密度濃く話すことができました。

 

今回の講座はあくまできっかけです。家業に戻り業務に忙殺されると思いますが、本講座に立ち戻って、少しでも未来のために時間を割いてもらえたら嬉しいです!

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