【アトツギ_X HR collegeを振り返って】木村カレッジを通じた新しい学びのスタイル
木村カレッジを通じた新しい学びのスタイル
組織作りに課題感を感じているアトツギに向けた連続講座を、木村石鹸工業 木村社長と行いました。全5回で、5月に3回、6月7月は進捗報告と発表会として1度ずつ集まりました。
全てオンラインでの開催です。
木村社長は、自律型の組織作りを実践されていて、給与自己申告制度などで脚光を浴びています。
今回講座設計にご一緒させていただき、また3ヶ月の講座を通して、私自身多大な影響を受けました。
特に、社員を大人として扱う、ということは、今後の私の軸になっていきそうです。
さて、本投稿では木村カレッジについての詳細をお伝えするのではなく、正解のないものを学んでいくスタイルについて見えてきたものがあるので、共有をします。
通常学校の授業では先生がいて、生徒がいる。誰か正しい人がいて、その考えや回答を教わっていくというものが一般的でした。
しかし、会社の組織作りにおいて、正解などありません。今回も何度も講座中に木村さんもおっしゃっていましたが、それぞれがそれぞれにあったスタイルを見つけていく必要があります。他の方の話を聞いた上で、「自分はどう考えたか、どう動きたいか」を一人一人に持ってもらうことをゴールにしました。
今回の講座を設計するにあたって、「cohort based courses」という考え方を参考にしています。
https://comemo.nikkei.com/n/nee6562455134
重視したポイントとして、
・開始時期と終了時期を同じにして、同期になる(cohort)
・課題意識の近しい方のご参加(アトツギ・組織作り)
・ディスカッションの時間を多く取る
サイクルとしては、
木村さんの経験シェア
↓
小グループに分かれて、自分の意見をシェア
(この際、木村さんの話に同意するかどうかは完全に受講生の自由)
↓
全体共有
の繰り返しという、シンプルなものです。
これにより、自分の考えを必ずアウトプットすることが可能になりました。
実際にアンケートの中でも、その都度自分の意見を発表することが、頭の整理を助けたという回答がありました。
このやり方は功を奏したようで、全5回のうち、3回目あたりからは、全体共有の中でも木村さんのみが回答するのではなく、
メンバーからも他のメンバーに対する意見が活発に飛び交うようになり、学びの質が向上しました。
また、宿題に関しても、小さくてもいいから何か行動を起こしてみること、そしてその内容や変化についてまたクラスで発表するという、実際の現場と繋がったものとしました。
自分ごととして考え、行動に落とし込むからこそ、行動変容があったメンバーもいます。
新しい施策が始まったり、古参社員との関係の質が変わったり。
常々、アトツギの経営には正解がないと考えております。
あるのは、自分らしさだけ。
だからこそ、他の人の経験シェアや考えに触れ、自分の持っている考えと比較することが、「自分らしさ」の認知につながります。
コミュニティで切磋琢磨することこそ、答えのない問いと付き合うための有効な手段なのだと再認識できた講座となりました。
今後も、こうしたスタイルで、アトツギの自分らしさにフォーカスする講座を設計していきたいと考えています。